
円柱と変則楕円を12度傾けて、上部を斜めにスライスした形をしています。
今では『3次元』と言う言葉が日常的に使われていますが、当時、これだけの3次元的な現場は珍しかったと思います。しかも海の上(人工島)。
ビールジョッキを12度傾けた光景と平面図を見比べ、毎日色々な計算をしていました。
通勤も普通の現場とは違い、作業員500人が乗れる専用の大型客船を使用するのですが、海が荒れると大型船が出航できなくなり、20人乗りのタグボート(数台)でピストン輸送します。
しかし小型船なので数に限界があり、当日の優先作業で乗れる業者が決まります。
海の荒れ状況によりタグボートでも帰れない日は工事中のトンネル(アクアライン)を5km歩いて帰った事もありました。
大変でしたけれど、終わってみれば貴重な経験でした。